コラム茶の向くままに

「茶鍋」ってなんだ!?緑茶で野菜やお肉を煮込んでみた結果

2015.01.28

寒い寒い冬の日。お茶の大森園のコラム「茶の向くままに」チームは、鍋をしようと集まりました。

私たちがやるからには、やはり「お茶」を取り入れたい! ということで、今回挑戦するのは「茶鍋」です。

緑茶と抹茶のエキスをたっぷり含んだこの茶鍋。初挑戦のわたしたちは「本当においしくなるのだろうか・・・」と内心不安でしたが、実際に食してみるとおいしいことおいしいこと。
さらに、女性には嬉しい思いもよらない発見まで?!

その一部始終を茶鍋の作り方とともにお届けしたいと思います。

材料:一般的な鍋と違うのは、ダシにお茶が入るだけ。

今回用意したのは、以下の材料です。

<ダシ汁用(大人4人分)>

    1.    緑茶(茶葉 12グラム)
    2.    抹茶粉末(2グラム×1包)
    3.    こんぶ(1~2枚)
    4.    鰹だし(適量)
    5.    水(800ml程度)

茶葉12グラムとは、カレースプーン約2杯分の分量となります。ちなみに、カレースプーン1杯6gは、急須でお茶を淹れる際の2~3人分の目安となるんですよ。

また、お水以外はすべて当店でお取り扱いしております。

それぞれのお値段は、緑茶の深蒸し煎茶「天下一」は100g1500円。
粉末抹茶の「ふくらか」は10本入り600円。
根昆布は1袋780円。かつおだしは70g220円です。

<具材>

具材はお好きなものでかまいません。今回ためしてみたものを参考までに記載します。

    1.    鶏肉
    2.    つみれ
    3.    白菜
    4.    にんじん
    5.    ネギ
    6.    椎茸
    7.    えのき
    8.    豆腐
    9.    白滝
    10.    しめじ
    11.    厚揚げ
    12.    はんぺん

お肉は鶏肉がおすすめです。理由はのちほど。

まずは、ダシ汁を作ります

下準備として、茶葉をダシパックにいれます。

茶葉の量はお好みで加減して頂いて結構ですが、ダシパックの3分の1~半分くらいまでにしておくことをおすすめいたします(水につけることで量が増えますので、入れ過ぎると後でパンパンになるため)。

昆布を水に30分ほど浸したあと、ダシパックを入れてから火にかけます。

お茶が出づらい場合は、お箸で少し絞り出してあげましょう。

続いて抹茶粉末を入れます。
今回使用したのは、京の御抹茶「ふくらか」。小分け袋に入っているので、ちょっとしたお料理やお菓子にもお使い頂けます。

そして、最後に鰹だしを入れます。

煮立つ手前で、昆布と緑茶を取り出せば、ダシ汁の完成です。

具材を入れて鍋の開始!

緑色のダシ汁に、お肉と野菜を入れていきます。

この通り、具材で鍋がいっぱい。パッと見では、いつもの鍋と変わりませんよね。

盛り付けを先に済ませてから食卓に並べてしまえば、知らずに食べた家族や友人から、「この鍋はナニ!?」、とサプライズ演出することもできそうです。

煮込んでいる間を利用して、抹茶ビールで乾杯!

鍋に蓋をして材料に火が通るのを待つ間、せっかくなので抹茶ビールで乾杯!

「どんな味になるのかなぁ」「この香りは美味しいに決まってるよ!」なんて会話を弾ませながら、みんなで鍋とにらめっこ。

自宅でできる抹茶ビールの詳しい作り方はこちらをご覧ください。

いざ、実食! 茶鍋のお味やいかほど?

お皿に盛り付けてみました。どの具材も少し緑がかったような濃い色に染まっています。このときを今か今かと待ち詫びたスタッフは、一斉にお箸を口へと運びます。

すると、
「お、美味しい!!」

みんながみんな、同じ言葉を口にしました。

具材の旨みとお茶が融合したエキスが口いっぱいに広がったあと、ほどよい渋みを含んだ風味が鼻の中を駆け抜けていきます。そうなんです、舌でも鼻でもおいしいのです。

茶鍋に挑戦する前は少々不安な空気が流れていましたが、食べてみて確信。この味は「アリ」です!

ホロホロと崩れゆく、鶏肉の柔らかさに感動

ふと、ここであるスタッフが大きな声で「ちょっと鶏肉食べてみて!」と叫びました。

「なにごと!」と思いながら、言われるがままに鶏肉を食べてみたところ、予想だにしないお肉の柔らかさがあるではないですか。

鍋に入る鶏肉というと、煮れば煮るほど硬くなっていくイメージがありましたが、茶鍋で似る鶏肉は違ったのです。長時間煮込んでいても硬くなることなく、口に運ぶや否や、ホロホロと崩れていくのです。

これにはスタッフ一同激しく感動してしまいました。

そういえば、豚の角煮をほうじ茶やウーロン茶で煮ると、お肉が柔らかくなるという話をきいたことがありますが、これと同じ原理なのかも知れませんね。

脂を分解? いつもの鍋と茶鍋の違い

気がつけば、ペロリと1巡目の鍋をたいらげてしまった私たち。2巡目の鍋の準備をしようかな、と思った矢先、あることに気づきました。

鍋の表面に、脂が全然浮いていない・・・のです。

もしかすると、緑茶のカテキンが脂肪を分解したのかも知れませんが、真相は謎のまま。ただの偶然なのか、それとも緑茶効果なのか、どなたか詳しい方教えてください!

しめはおじやに! 緑茶エキスを余すことなく摂取できます

最後はごはんを投入しておじやにしてみました。

ごはんがダシ汁をたっぷり吸収してくれるので、ダシ汁にとけ込んでいる緑茶成分を余すことなく摂ることができます。

それにしても、おじやって不思議ですね。

おじやに突入する前にすでにおなかは膨れていたはずのに、どうしてこんなにスルスルっと胃袋に吸い込まれていくのでしょう。

お鍋が空っぽになるほどみんなできれいに食べきってしまいました。

余った茶葉で鍋のレパートリーを増やせる、それが「茶鍋」

こうして大成功に終わった「茶鍋」ですが、普段の鍋の具材のまま、ダシにお茶を加えるだけで手軽に楽しめますので、賞味期限が切れていたり、持て余してしまっている茶葉がある方は、ぜひ挑戦してみてください。

後日談:お通じが1日4回も・・・

また、これは後日談なのですが、スタッフのひとりから「翌日のお通じがとてつもなく良くなった!」という報告がありました。

とくに便秘体質ではない彼女ですが、その日は優しく穏やかなネイチャーコールが続き、その都度、それはもうミゴトなお通じが誕生。

しかも、朝、昼、夕、夕、と1日のうちに4回も!

これまたお茶の食物繊維の効果なのか否か、詳しい方、ぜひとも教えてください!

関連性があることを信じて疑わない、私たちコラムチームなのでした。

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